本日お伺いした施工現場は、先日基礎補強の施工をさせていただいたお客様の実家を、ぜひお願いしたいと言っていただき、施工させていただくことになりました。
キッカケは弊社ブログと施工記事を読んで問い合わせいただいたことからでしたが、基礎補強の重要性や効果などをお話しになっているときから、実家も心配だからやってもらいたいと話しておられましたが、実家の施工費用まで息子さんが出すなんて。。。僕も親孝行しないとって思いました(笑)
まず、今回は家自体も大きく、施工面が多いので一部を残して、来年残りの部分とホールダウン金物という基礎と建物を固定する金物の取り付けをすることになりました。
アラミド繊維シート連続繊維補修・補強工法
アラミド繊維シート連続繊維補修・補強工法とは、高速道路や新幹線などの橋脚、トンネルなどの補強や補修にも採用されている工法で、アラミド繊維は軽量で且つ強度があるため防弾チョッキや光ケーブルの補強材など様々な分野で使用されています。
また、そのアラミド繊維を覆う材料には、最強の工業用接着剤の材料でもあるエポキシ樹脂を使用し、更にはF1などのレーシングカーやスペースシャトルにも使用されるカーボン(炭素繊維強化プラスチック)が入っています。
なので、通常少し力を加えれば壊れてしまう発泡スチロールにアラミド繊維シート連続繊維補修・補強工法と同様の処理をすると体重が70㎏ある僕が乗っても壊れないくらい強くなります。
自分でいうのもなんですが、すごいですよね(笑)
この工法を採用する際、問屋さんがこれをもってきて、発泡スチロールなのに乗っても壊れないんです!乗ってみて下さい!!って言われたときは、そんなはずないってかなり躊躇しましたが、乗ってみたらびっくり飛んでも跳ねても壊れる気配すらないくらい強度があり驚いたのをよく覚えています。
施工の様子 ①施工前
このようにひびが入っていても基礎補強工事をすればこの中に水分が浸みこみ劣化することを抑えられますし、強度も新築時並みもしくは新築時以上の強度を出すことが出来ます。
② プライマー塗り付け
この作業は、この後に塗る材料が基礎表面にしっかり食いつかせる為です。
③ 1回目 主剤塗り付け
この材料はとても粘度が高いのでローラーではなく、ゴムベラを使用し均一に塗り付けていきます。
④ アラミド繊維シート貼り付け
③の工程の材料が乾いてしまう前に、アラミド繊維シートを貼り付け材料になじませなければならないので、ここが一番気の抜けない作業になります。
⑤ 2回目 主剤塗り付け
この写真はまだ塗り途中で、イメージとしてはアラミド繊維シートの繊維の隙間に詰めるように塗り込んでいきます。この作業で1回目の塗り付け、アラミド繊維シートの貼り付け、そして今の工程の中で空気が入ってしまうと剥がれなどの施工不良につながってしまうため、しっかり確認しながら作業を進めていきます。
⑥ 仕上げ
これで一連の作業は終了です。
とても乾きの早い(夏場は特に早い)材料なので、このころには表面はカッチカチに固まっています。
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