本日お伺いした現場は、弊社施工記事をご覧になり問い合わせをいただいたお客様のお宅です。
築25年の木造住宅で、新築から5年おきに実施しているシロアリ対策の際に施工業者(他社様)から基礎コンクリートのひび割れを指摘されそうで、旦那様が工事の必要性も含めインターネットで色々調べている中で弊社の施工記事にたどり着いたそうです。
この家は注文でつくられていて、旦那様、奥様の思い入れも強い分少なくとも自分たちは死ぬまでこの家に住みたいと考えていたそうです。
日本では平均約30年で建て替えられています、しかしそれは家の寿命が来ているからではなく、世代交代や住宅のメンテナンス不足からだと言われています。
住宅のメンテナンス不足というのは、水回りの交換や外壁の塗装、シロアリ対策など最低限の対策をしておらず家屋の耐久性が低下していて、リフォームか建て替えかを判断するときに劣化し補修しなくてはならない箇所が多く、建て替えを選択する人が多いからです。
ただ、日ごろから最低限のメンテナンスをすることで、30年よりもはるかに快適にそして長くお住まいになることが出来ます。
今回旦那様が基礎コンクリートの補強工事を決めた理由も長く持つ家でも地震や自然災害にも強い家にしたいと考えたからだそうです。
基礎補強工事・アラミド連続繊維工法
簡単な施工説明
①施工面の基礎コンクリート表面のホコリや汚れをブラシなどで除去
②プライマー塗り付け(下地に材料を密着させ剥がれなどの施工不良を防止する為)
③主剤1 1回目塗り付け(最強の接着剤の材料であるエポキシ樹脂やカーボン繊維入り)
④アラミド繊維シート貼り付け(アラミド繊維シートは鋼材の7倍の引張強度があり、橋脚やトンネルなどのコンクリート構造物を補強する公共工事でも同じ工法が採用されています。)
⑤主剤1 2回目塗り付け(施工完了)
④アラミド繊維シート貼り付けでは、主剤が乾いてしまう前にアラミド繊維シートを素早く切り出し張り付けます。
施工完了
今回は、ひび割れ箇所を中心に6.5m施工させていただき、予算の都合をつけ今後数回に分けて基礎を全面施工する予定です。
弊社で実施している基礎補強工事は、劣化しアルカリ→酸性に変化する中性化したコンクリートの連化の進行を止め、劣化する前の強度に回復させることはもちろん、私が基礎補強工事が必要だと考えている最大の理由は、建物が倒壊してしまうような直下型の大きな地震にあったとき、倒壊をさせない、または倒壊を遅らせ家族の命を守ることだと思っています。
建具の動きが悪い、扉が開け閉めしずらい、ビー玉を転がすと特定の方向に転がるなどの症状がある場合は、地盤沈下だけでなく、建物が乗っている基礎コンクリートのひび割れによる場合も多くありますので、気になる方は気軽に問合せしてくださいね。
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