【地震に負けない家の基礎】基礎コンクリート補強工事 築34年(千葉県柏市)

地震対策
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本日は、以前から床下のメンテナンスを任せていただいているお客様宅の基礎補強工事でした。
息子さん夫婦も同居していることもあり、息子や孫の代まで安心して長く住める家にしたいから前々から相談を受けていて、今年の定期点検に合わせ息子さん夫婦とも話し合い、前回提案していた基礎補強工事を実施したいんだと、お話しをいただきました。

日本の木造家屋は30から40年で建て替えられてしまうことが多く、床下のメンテナンスを怠ったがために家屋の耐久性が低下し建て替えざる負えない状態になっていることが多いです。
しかし、裏を返せば床下のメンテナンスをしっかりしていれば長く住めるという事なんです。

事実、数百年前に建てられた有名な神社やお寺さんってたくさんありますよね?
寺社仏閣は、構造上高床で基礎コンクリートがなく、床下の通気がいいので湿気がこもらず床下の環境がとても良好で、シロアリ対策や防腐対策をしっかりしているので長持ちするんです。

幸いこのお宅は、土壌に湿気が少なくベタ基礎ではないのにとてもいい床下環境で、台所下やお風呂場周りを除けば調湿剤を入れる必要もない状態です(来年は調湿剤をと息子さんからもう頼まれています(笑)気が早い)
その他、壁の塗装やシステムキッチン、ユニットバスなど、定期的なメンテナンスと時代に合わせた改良がくわえられている為、築34年とは思えないくらいとても綺麗な住宅ですが、それでも新築に建て替えるのに比べればはるかに安い金額(メンテナンス費用含む)で現在の状態を保っています。

愛着の持てる家に、時代に合わせ改良を加え、定期的にメンテナンスを実施する。
これからはそんな住宅が増えればいいなと、そんな文化が根付けば築100年っていう家が当たり前になる時代が来る、そうなればいいなと最近つくづく思います。

基礎補強工事

基礎のひび割れ

このようにコンクリートの劣化によりひび割れが発生すると、家が傾いたり、地震の際に基礎がずれ家屋が大きく損傷したり最悪の場合倒れてしまうことがあります。

当社では、軽量で強度が高く防弾チョッキや特殊車両などに使われるアラミド繊維を使用し、トンネルや高速道路や新幹線の橋脚の補強で採用されている工法で基礎補強工事をしています。
施工をすることで、劣化を防ぐとともに、基礎を新築時の強度、場合によってはそれ以上の強度にすることが出来、まさに地震に強く、長く安心して住める住宅になります。

施工風景とその手順

使用材料

アラミド繊維シート、カーボンチョップ入りのエポキシ樹脂製の材料を使用します。※エポキシ樹脂は最強の接着剤と言われており、アラミド繊維シートを挟み基礎とがっちり密着させることが出来ます。

ケレン作業
工程①ケレン作業:基礎表面の汚れブラシなどで落とす作業で、地味な作業ですが材料を基礎のしっかり密着させるためには欠かせない作業です。
プライマー塗布
工程②プライマー塗布:この後に塗る材料を密着させる役割があります。
主剤1回目
工程③主剤1回目塗り付け:軽量かつ非常に高い強度を持ちスペースシャトルやレーシングカーにも使用されているカーボン素材と世界一強い接着剤と言われるエポキシ樹脂製の材料でとても粘度が高いのでゴムベラを使用し塗り延ばします。
アラミド繊維シート貼り付け
工程④アラミド繊維シート貼り付け:工程③の材料が乾く前にアラミド繊維シート貼り付け
中の空気を抜きつつ、アラミド繊維に材料を染みこませます。
※この作業で空気が抜けきっていなかったり、主剤との密着が悪いとのちに剥がれてしまうこと
があるので慎重に作業する必要があります。
主剤2回目
工程⑤主剤2回目塗り付け:アラミド繊維の隙間にしっかり材料が浸みこみ、且つ空気が入らないよう、ここでもゴムベラを使用し、塗り付けていきます。
仕上がり
作業完了

終わりに…

今回は、外周の基礎全面の施工だったので丸々二日間の作業でした。
地震で建物が倒壊する原因の多くが基礎がわれて、ずれてしまうことで建物を支えることが出来なくなってしまうからです。
北海道での地震や熊本での地震、古くは阪神淡路大震災などの直下型地震では、下からの突き上げと建物の重さに基礎が耐えきれず基礎がずれ建物が倒壊しました。
基礎補強工事は、そのような地震から家を、家族を守るためにとても重要な作業です。

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