繁忙期の対応で忙殺され、ブログの更新を1ヶ月出来ませんでした。
やはり最近は異常気象なんですかね?
一昔前までは、シロアリの羽蟻が群飛する日は決まって前日ないし、朝まで雨が降り湿度が高い日に晴天になる日と前後の気象条件で大方想定できていましたし、実際条件が合うには、突然羽蟻が出たという問い合わせが殺到していました。
ですが、近年天気予報を見て「あ!この日だな!!」と思っている日に全然電話が鳴らなかったり、予想外に日に突然電話が鳴るなど、群飛する日がまちまちになり、昔のようにシロアリが群飛する日を予想することが難しくなりました。
それに伴い、繁忙期が以前より少し長くなったような気がしますね。
本日の施工紹介は、この繁忙期の中で個人的に一番衝撃を受けた現場の施工紹介をしたいと思います。
虫が嫌いな方は、この記事はあまり見ない方がいいかもしれません(笑)
※大きな蟻道を崩したら、大量のシロアリが渋滞している写真があります。
この物件は、不動産業者様からの依頼で買い手が決まったシロアリ被害のある中古物件の点検と施工依頼をさせていただきました。
今回は、床下で衝撃的な出会いがあったので点検の1部と施工の2部の2本立てで記事を作成します。
床下無料点検の様子
※コロニーとは、シロアリの巣の事です。
蟻道の中をこんなに大量にシロアリが活動しているのを見たのは初めてで、僕にとっては衝撃的な出会いでした。
また、蟻道の中にこんなにも多くの兵蟻がいる事にとても驚きました。
通常蟻道は、食べる木まで移動したり、摂取した木のたんぱく質をコロニーに運ぶために作られるため、使用するのはほとんど職蟻で、兵蟻が蟻道内でにいる場合は職蟻の活動を監視したり、外敵から守るためのガードマンとして活動し、ほとんどの兵蟻はコロニーの入り口やコロニー内の孔道内で外敵の侵入を防ぎコロニー自体を守る役割を担っています。
今回これだけ多くの兵蟻が確認できたのは、蟻道直下にコロニーがありすぐ近くの蟻道が壊されたことによりこれだけ大量に兵蟻が出てきたと思われます。
コロニーが近いと思われるもう一つの理由は、活動しているシロアリの多さだけでなく、職蟻は職蟻でも大きさにかなりばらつきがあり生まれたばかりの小さな兵蟻が多い事ですね。職蟻は攻撃力が弱く外敵のターゲットになりやすいので巣から リスク回避のため 遠く離れたところまでは行きません。
にもかかわらずこれだけ多くの生まれたばかりの職蟻がいるという事はコロニーが近い事を意味しています。
種類問わずシロアリのコロニーの存在をここにあるなと判断できること、これも滅多にあることではありません。
シロアリは、木のたんぱく質を栄養源にしている為、たんぱく質が豊富なので床下に潜むクロアリなど様々な害虫に好んで食される事が多く、シロアリが多く生息していると比例して害虫の生息数も増えると言われています。
床下は、大型哺乳類などの外敵が入ってこれず湿気も多いため、多くの虫が集まりやすい環境なんです。
その良好な環境なうえにシロアリなどの栄養源になる虫がいるとより多くの虫が集まりやすくなりますので、最近家の中にクロアリが出る、他にも虫が多いな、と感じたら、もしかしたらそれは、床下にシロアリが侵入してきているかもしれません。
今回は、被害箇所も多くまさに活動中のシロアリも多い事からかなり徹底的に作業する必要があるのですが、不動産物件でリフォーム前提で事が進んでいた為、床板が取り外されている箇所も多く作業もしやすいので少し安心しました。
第2部へ続く(近日中に公開予定)
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