本日は、7年前にシロアリ駆除工事を実施したというお客様からの依頼でシロアリ対策工事を実施してきました。
築30年以上の木造住宅、シロアリ対策工事
作業準備
出入りする床下収納庫(点検口) 点検口の養生
床下での作業
この上にあるお風呂場の入り口の横から土間部分にかけて水の浸入があり腐朽菌が発生し木材が腐り、この裏側にシロアリの被害がある可能性も高いので穿孔注入処理により確実に細部まで薬剤が行き渡るよう作業を行います。 床面への薬剤散布
床上での作業
お風呂場内ではタイル壁に穴をあけ360度薬剤を噴霧できる拡散ノズルを使い、シロアリの発生率の高い風呂場などの土間周りは特殊処理をします。 風呂場床にはコンクリートスラブ処理 風呂場の入り口付近は、風呂の出入りの際の跳ね返りや湿気で腐りやすく、ここも腐れによってできた穴をコーキングで埋めてありました。 この裏側やその下の床下部分はシロアリにとって好ましい環境になっていそうなのでしっかり薬剤が浸透するよう穿孔注入処理をします。 玄関のコンクリートスラブ処理 これで、シロアリから家を守る為の対策工事完了です。
終わりに
最近、施主様からよく聞くキーワードとして、シロアリ対策をDIYでどうにかできないかとの質問を受け付けます。
結論から言うとシロアリ対策DIYは、ハッキリ言ってやらない方がいいです。
世間は空前のDIYブームで大型ホームセンターに行くと工事関係のお仕事をしている人たちが材料を買いに来るくらい様々なDIY用の製品が売っていますね、木材や様々な資材、シロアリ駆除、予防のための薬剤も例外なく売っています。
大工さん、内装工事屋さん、設備屋さん、電気・水道・ガス屋さん、塗装・防水屋さん、左官・土建屋さん、そして我々のようなシロアリ屋(床下工事屋さん)さん様々な業種があり、そのほとんどの業種で使用する資材や道具がそろってしまうほどありとあらゆるものが買えますし、その中にも資材に加工がなされ専門的な道具や知識経験がなくても素人が簡単にDIY出来てしまうものも年々増えてきているよね。
ですが、その中でもどんなに資材や道具が揃っていても専門的な知識や経験がなければできない作業もあります。
建物の中でもクロスやペンキなどはDIY製品も多く素人の方でも比較的作業しやすいよう製品開発されていますが、建物の内部構造的な部分を対象とした工事はほとんどDIY用に加工されていません。単純に目に良く見えるところはDIYも可能なこともありますが目に見えない建物の構造的な部分は身に見えない分専門的な知識や経験がないと作業自体出来ないことが多いですね。
シロアリはというと、5月など床下からシロアリの羽蟻が出るとき早急にシロアリ駆除を!という時は目に見えるので市販の殺虫剤などをかければ、比較的簡単に表面的にはシロアリ駆除をすることが出来ますが、床下や木材の裏側や内側となるとそう簡単には行きませんし、作業自体もシロアリの被害の発見や被害予測など専門的な知識や技術がなければ、シロアリ駆除や予防に必要な条件を満たした工事は出来ません。
さらに、シロアリは非常に繊細で警戒心の高い生き物で、何か異常があるとすぐに警戒フェロモンを出し仲間に注意を促しますので、表面的にいなくなってもすぐに他の場所に移動してしまいます。なので安易にシロアリ駆除をしてしまうと警戒フェロモンによって他の場所にシロアリが移動してしまうことで、かえってシロアリの被害を拡大させてしまうこともあります。
そこでシロクリーンでは、シロアリの生態【グルーミング(体をこすり合わせる習慣)】をいかし、薬剤に触れたシロアリが中に防蟻成分の入ったマイクロカプセル入り薬剤をグルーミングによって他のシロアリに伝播させシロアリのコロニー(巣)ごと駆除できる業務用薬剤を使用しています。
なので必要な知識面や技術面のおいても、DIYとしてシロアリ対策工事は向いていないんです。
民間資格ではありますが、シロクリーンの施工スタッフは日本シロアリ対策協会が発行しているシロアリ防除施工士の資格をほとんどのスタッフが持っています。
講習を受ければ取得できるような資格とは違い、専門的な知識がなければ合格できない資格でもあります。
持っていないスタッフは試験待ちのスタッフやなどで、有資格者と同様の教育を受けていますので施工品質には絶対の自信もって活動しています。
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