本日は、前回からの続き「築40年木造住宅 床下無料点検及び白蟻(シロアリ)対策工事その①」
施工の様子を紹介します。
点検の結果を伝えたところ、すぐにでもシロアリ対策工事を実施したいとの要望を受け、後日改めて施工を実施してきました。
今回は、被害箇所も多く、その処置作業が大変で通常の倍くらいの施工時間になってしまいました。
築40年木造住宅 床下無料点検及び白蟻(シロアリ)対策工事その②
開口部の養生
台所に床下収納庫がなかったので和室の畳を上げ開口部を作成しています。
室内を汚してしまわないよう隙間なくしっかりと養生をします。
床下での作業
シロアリの食害にあっている箇所には、被害箇所に確実に薬剤が行き渡るようこのように穿孔注入します。
床下に面する木部や土壌に隅々まで薬剤が届くように散布します。
そうすることで土壌には薬剤を染みこませシロアリの侵入を防ぐバリヤ層を作り、木材の表面にもシロアリの食害から防ぐために保護層を作ります。
床上での作業
床板にもまで食害が広がっていたので、床上から穿孔注入処理しました。
このように被害の状況に応じて必要箇所から薬剤を注入します。
床下で散布できない箇所は床上から拡散ノズルを使い薬剤を散布します。
玄関にある据え付けの靴箱なのですが床下からの湿気で木材がたわんでいたり、ボンドが剥がれたりしていました。
床下がない玄関周りには壁内に拡散ノズルを使い薬剤を散布します。
おまけ工事
サービスでシロアリの食害のあった門扉にも薬剤を散布しました。
門扉に穿孔注入
散布もしっかり、サービス工事とはいえ、手は抜きません(笑)
終わりに
立派な門扉があり、建物も大きなお宅で将来息子さん夫婦が住むとの事で、これで安心しましたとお礼を言ってくださいました。
近年では、若い世代が古民家をリノベーションして住まわれるケースが増えてきていますが、その際は、床下の環境のリノベーションや建築基準が厳しくなる前の住宅は地震対策もしっかりしないとせっかく建物にお金をかけても長持ちしなくなってしまいます。
なので見た目だけでなく見えない部分もしっかりお手入れをしてほしいと中古物件を購入したり、古民家をリノベーションする方に願うばかりです(笑)
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