地震対策に!基礎の補修・補強(築50年木造住宅 埼玉県朝霞市)

アラミド繊維脱泡地震対策

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本日は、長年弊社にて床下のメンテナンスをさせていただいているお客様からの依頼で基礎コンクリートの補強・補修工事をしてきましたので、その際の作業の様子を紹介します。

基礎の補強工事の様子アラミド繊維連続繊維補修・補強工法

養生
① 台所の養生
作業の際、ここを出入りするので床だけでなく周辺も養生します
施工前
② 施工前の基礎コンクリート
コンクリートの劣化が進行し、表面のセメントが流れ中の砂利や出てきてしまっています。
ここまで劣化が進むとコンクリートとしての強度はかなり低下しています。
コンクリートと触ると白い粉がついたり、手でコンクリートの表面を払うと砂のようにパラパラしてしまうのはコンクリートが劣化している証拠です。

施工の下準備

準備
③ 基礎コンクリートと土壌の境目をフーチングと呼ばれる
基礎の台座部分まで掘り下げ施工面を確保します。
準備①
④基礎コンクリート表面についた汚れや劣化したセメントや砂を落とし施工面を綺麗にします。
使用材料
⑤ 使用する材料とその工程
工程1 プライマー塗布(次に塗る材料の密着性を上げる為に塗ります)            
工程2 ニュータフロン塗り付け1回目(カーボンチップなどが入ったエポキシ樹脂)     
※エポキシ樹脂は強力な工業用接着剤にしようされる材料です
工程3 アラミド繊維の貼り付け(横方向に対する強度が鉄の6倍あり、公共工事でも使用)
工程4  ニュータフロン塗り付け2回目                          

工程1 プライマーの塗布

プライマーを塗る理由は、この後の工程で塗る材料を下地(基礎コンクリート)に確実に密着させ後の剥がれなどを防止する為に施工します。

プライマー塗布
⑥ プライマー塗布 A
プライマー塗布1
⑦ プライマー塗布 B

工程2 ニュータフロン塗り付け1回目

ニュータフロンは商品名です。
エポキシ樹脂製でコンクリートの保護・補修・補強材として使用しています。
元々エポキシ樹脂は工業用の接着剤によく使用されており、更にカーボンチップを補強材として入れています。
空気との接触で日々劣化していくコンクリート表面を覆うことで非常に高い劣化防止効果で劣化を防止し、コンクリートを長期にわたり保護し、コンクリートの耐久性を高める補強効果があります。

下塗り
⑧  ニュータフロン塗り付け1回目 A
材料自体の粘度が高い為、ローラーでは塗れないため、ゴムベラを
使用し材料の厚みが均一になるよう塗り付けていきます。
下塗り①
⑧  ニュータフロン塗り付け1回目 B

工程3 アラミド繊維の貼り付け

アラミド繊維はその強度から防弾チョッキにも使用されており、阪神淡路大震災で高速道路の橋脚が折れるなどして倒壊してしまったことを基に高速道路・新幹線・コンクリート製の橋などの橋脚補強・補修工事にも採用されている耐震性、耐久性に非常に優れた効果を発揮する材料です。

アラミド繊維
⑨  アラミド繊維の貼り付け A
前工程の材料(タフロン)が乾いてしまう前に素早くアラミド繊維シートを張り付けていきます
アラミド繊維脱泡
⑩  アラミド繊維の貼り付け A
アラミド繊維シートを張り付けただけでは、アラミド繊維シートと前工程の
材料(タフロン)の間に空気が入っている為、脱泡ローラーを使用し空気を抜きながら
タフロンがアラミド繊維シートに染みこむよう密着させていきます。
アラミド繊維の貼り付け
⑪ アラミド繊維の貼り付け B

工程4  ニュータフロン塗り付け2回目

ここで使用する材料は工程2と同じ材料です。

上塗り
⑫  ニュータフロン塗り付け2回目 A
ここでも、タフロンをアラミド繊維シートになじませながら均一の厚さになるよう塗っていきます
 ニュータフロン塗り付け2回目
⑬  ニュータフロン塗り付け2回目 B

仕上がり 施工完了

仕上げ
⑭ 施工完了A
基礎コンクリート沿いの土を戻し、調湿剤も元に戻し仕上がりです。
仕上がり1
⑮ 施工完了B

終わりに

 地震への不安から、年々基礎コンクリートの補強工事や耐震金物のホールダウン金物の施工依頼が増えてきています。
 この度のお客様もメンテナンスも含め15年ほどお付き合いをさせていただいていて、以前から基礎補強の提案をさせていただいており、代替わりした息子さん夫婦がこの先も住み続けると決まったことをキッカケに、もう一度基礎補強の案内をしてほしいと連絡をいただきました。

 シロアリ駆除や予防だけでなく、床下の環境改善や耐震対策などのご相談もお待ちしております。

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