【地震対策】ひび割れ・劣化した基礎コンクリートの補強工事(埼玉県川越市)

基礎コンクリートの補強工事地震対策

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埼玉県川越市にある築46年のお宅で基礎コンクリート補強工事「アラミド繊維シートによる連続繊維補強工法」をおこなってきました。
本日は記事は、基礎コンクリートの補強の大切さやその作業についてです。

なぜ基礎コンクリートの補強が必要なのか

前記事ではコンクリートの中性化について触れましたが、中性化やアルカリ骨材反応などの劣化現象、ひび割れや鉄筋の爆裂により基礎コンクリートの強度が落ちてしまうと地震の際に元々のひび割れがさらに広がってしまったり、新たにひび割れが発生したりするなど様々な問題が出てしまいます。
一般的な戸建て住宅は、基礎コンクリートの上に木の土台があり、その上に建物が乗っていますよね?簡単に言うと建物は基礎の上に乗っている状態です。
どんなに建物が頑丈に作られていても基礎コンクリートが劣化し、ひび割れやクラックが発生すると、基礎が建物の荷重に耐えられず、簡単に家全体が傾いてしまったり、最悪の場合、建物自体が崩れてしまうこともあるのです。

我々の住む日本列島は、皆様もご存知のように世界でも有数の地震大国です。
阪神淡路大震災や東日本大震災、最近では熊本地震や北海道胆振東部地震など、いつ大きな地震が起きるともわからない日本に住んでる以上、地震への対策は必要不可欠といえます。
そんな中、地震対策としてリフォームやリノベーション等により屋根を重たい瓦から軽い素材のモノを使用し、建物自体を軽くしたり、壁に構造用合板(木を張り合わせたし強化した木の板)を要所に張り建物を構造的に強化したり、他にも転倒防止として家具を固定したりする事などはよく耳にしますが、地震対策として基礎コンクリートを補強する事は世間的にはまだ、浸透していないように感じます。
ですが住宅も、ある意味人間と同じでどこか一か所だけを強化するだけでは、強化には繋がらず、むしろかえってバランスを悪くしてしまったりすることもあるのです。
なので、住宅全体を見てバランス良く強化してあげることが、地震対策のポイントになります。
その中でも特に、建物全体を支える基礎コンクリートの補強をすることは非常に大切なポイントになるのではないでしょうか。
シロクリーンでは、お客様の安心・安全を願い、住宅の建物全体を支える基礎コンクリートの地震対策として、新幹線や高速道路の橋脚やコンクリート構造物を補強する公共工事でも実績のある「アラミド繊維シートによる連続繊維補強工法」を、採用し施工しています。

次に、その「アラミド繊維シートによる連続繊維補強工法」の作業風景を紹介します。

【基礎コンクリート補強工事 施工例】

施工前写真

基礎コンクリートが全体的に白く見えるのは、基礎コンクリートの劣化現象の一つアルカリ骨材反応によるもの。さらに、風窓を起点に3mm幅のひび割れが発生している。
施工前写真

下地処理風景

劣化した基礎コンクリート表面の粉、砂やほこりを払い、次工程の補強材の密着をよくするため下地処理としてプライマーをローラーで塗布します。下地処理

 

補強材塗布の作業風景

エポキシ系樹脂にカーボンなどの補強材を混練りした補強材をゴムベラを使用し塗布します。
補強材の塗布

 

アラミド繊維シート貼り付け作業風景

前工程で、塗布した補強材が固まってしまう前に、素早くアラミド繊維シートを貼り付け隙間にある空気を脱泡し、しっかり密着させます。
※ここでしっかり密着させない間の空気を抜かないと密着不良を起こし、後々の剥がれの原因になってしまうので、補強材が固まってしまう前に素早くかつ慎重に作業する必要があります。アラミド繊維シートの貼り付け

 

仕上げの補強材塗布の作業風景

前工程で張り付けたアラミド繊維シートを挟み込むように仕上げにエポキシ系樹脂の補強材をゴムベラを使用し塗布し更に強度を上げます。
仕上げ(エポキシ系樹脂を塗布)

 

施工後写真

これで基礎コンクリートの強度を上げるだけでなく、劣化の進行を抑止し、長期に渡り基礎コンクリートの耐久性を高める事が出来ます。
仕上げ

 

床下側でなく基礎コンクリートの外側に施工する場合は、太陽光の紫外線で材料が劣化してしまわないようトップコートを塗布します。

また、外側の基礎コンクリートには、保護としてモルタルが塗られているので施工する場合、床下側を施工するよりはるかに作業自体はしやすいですが、そのモルタルを除去せねばならず、その費用も必要になってしまいます。
なので、シロクリーンでは、お客様の費用負担を減らしていただく為に、基礎コンクリートの外側の作業に比べると大変ではありますが、床下側の施工を前提として提案をさせて頂いております。

コメント

  1. […] […]

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