本日は、昨年シロアリ予防工事でお世話になったお客様宅の定期点検でお伺いし、施工依頼をいただいた基礎コンクリート補強工事の施工の様子を紹介します。
昨年シロアリ予防工事をさせていただいた際、耐震補強について相談を受け、我々の専門分野として基礎コンクリートの補強やホールダウン金物の取り付けについて説明をしました。
その際に、施工を実施するなら1年後の定期点検のころにとお約束をしていました。
連続繊維補修・補強工法による基礎コンクリート補強工事、施工の様子
これは、定期点検の際に撮影したひび割れ箇所の写真ですが、ここ以外にひび割れはほとんどなく、大きなひび割れの原因になるコンクリートの中性化などの劣化はなり進んでいません。
基礎コンクリート補強工事の利点としてコンクリート表面にアラミド繊維などを貼り付け保護をすることでコンクリートの劣化を抑制し、基礎コンクリートの強度を保ちます
施工準備
施工の際の出入り口になるので、室内が汚れてしまわないようしっかり養生します
下地処理
施工個所の基礎コンクリートの表面についた汚れを落とし、プライマーと言われる下地材がしっかり密着するようケレン作業をします
プライマー塗布の際、砂やほこりを巻き込まないように周辺もきれいにします
下地処理・プライマー塗布
下塗り
中にカーボンチップなどが入っていてローラーでは濡れないのでゴムベラを使用し均一に塗り延ばします
アラミド繊維シートの貼り付け
下塗りの材料が乾く前にアラミド繊維シートを貼り付けます。この際ゴムベラで押さえつけ、下塗りの材料とアラミド繊維シートに間にある空気をしっかり脱泡します
この脱泡作業を怠るとのちのち剥がれの原因にもなるのでしっかり作業します
仕上げ・上塗り
アラミド繊維シートを挟み込むように上塗りし、ここでも前工程と同じようにゴムベラを使用ししっかり脱泡しながら塗り付けていきます
施工完了
おわりに
3月11日で東日本大震災から8年がたち、これだけに月日がたちながら未だに避難を余儀なくされている方や復興が進んでいない所があるなど、改めて未曾有の災害だったんだと実感をしました。
あの地震から日本列島周辺は活動期に入ったなどと言われていますが、実際火山の噴火や毎年どこかで大きな地震が発生していてまさに活動期を思わせるような事が多く起きています。
今後についても、南海トラフ巨大地震やその周辺での活断層地震や首都直下型地震や熊本や北海道で起きた地震の余震、富士山をはじめとした日本各地での火山の噴火など、将来発生が予想されている、いつ起きても不思議ではない災害の備えや心構えをしなければならないなと、東日本大震災を振り返るテレビの特番を見ながら思いました。
阪神淡路大震災では、約6400人もの方が犠牲になりましたが、建物の倒壊や倒壊による火災により亡くなった方は90%以上でそのほとんどが木造住宅での被害でした。
木造住宅が倒壊する場合、基礎コンクリートの崩壊によって建物の土台がずれてしまうことや柱のホゾ抜けが原因であることがほとんどです。
弊社で実施している基礎コンクリートの補強工事は、アラミド繊維を貼り付けひび割れを補修したり、ひび割れ防ぐことで、地震の際、基礎コンクリートの崩壊を防ぎ家屋の倒壊を抑制します。
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