本日は、ホームページからの依頼で床下無料点検及びシロアリ駆除対策工事を実施してきましたので施工の様子を紹介します。
新築20年目までは定期的にシロアリ対策をしていたがその後はシロアリ対策をしていないとの事でした。
床下無料点検
和室土台にかなり古いですが蟻道も残っており食害跡もありました。
点検を終えて、床下の写真を見ていただきながら状況を説明しました。
旦那様はDIYがお好きで出来る事は基本的にやるそうなのですが、床下だけは、暗いうえに狭いし、変な虫や動物の死骸などがあったら怖いからどうもやる気になれなかったとお話しになられてました。
ご夫婦そろって興味深く話を聞いて下さるので、説明にも熱が入りました。
築年数は52年と古い部類の建物になるとは思いますが、使われている材料に檜が使われていたり、造り自体も非常にきれいに作られているので、しっかりメンテナンスさえすればまだまだ長く快適に住める状況であることも説明させていたところ、施工依頼と今後メンテナスを任せたいとありがたいお言葉をいただけました。
シロアリ対策工事の様子
開口部周辺の養生
開口部から床下の臭いやほこりが上がってくるためしっかり養生します
開口部が台所にある場合は食品や食器にほこりがつかないよう養生します
床下での工事
穿孔注入処理
和室基礎コンクリートの土台の被害箇所に穿孔注入処理をします。
過去の被害であっても奥ではまだ活動中の場合もあるので、シロアリ駆除を実施する際と同じ手順で作業します。
和室土台への穿孔注入処理ですが、シロアリの被害が大きく隣の穴からも薬剤が流れ出てきました
木部への薬剤散布
穿孔箇所の周辺は特に木材の裏側へも薬剤が行き渡るよう散布します
土壌散布
薬剤を土壌に散布し、土壌に薬剤の保護層をつくりシロアリの侵入を防ぎます
基礎コンクリート沿いにシロアリの蟻道があがることも多いので、基礎コンクリートの周りにもしっかり薬剤を土壌に浸透させます
土間周辺の土壌付近もシロアリの活動に適した環境になりやすいのでここも念入りに土壌へ散布します
床上での作業の様子
お風呂場での作業
勝手口での作業
勝手口の土間へコンクリートスラブ処理で土間の下の土壌へ加圧し薬剤を注入します
玄関での作業
終わりに
シロアリの被害はあるものの、建物そのものの作りが良く今後しっかりメンテナンスすることでまだまだ長持ちする住宅でした。
シロアリ対策工事とは、本来シロアリの被害や腐朽菌で木材が弱り建物の耐久性が落ちてしまうことを防ぎ、快適で安心な建物を維持することが目的です。
シロアリの被害にあってしまう前にしっかり床下のメンテナンスをしましょう。
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