本日は、築34年木造住宅でのシロアリ対策工事の施工の様子を紹介します。
施工までの経緯は、床下の害虫駆除施工及び点検をさせていただき、シロアリ対策工事の依頼をいただきました。
点検時の床下の状況は、土壌表面はサラサラしているもののその下はかなり湿気を含んだ土壌でした。
また、玄関周り及び廊下付近にシロアリの蟻道があり、シロアリの被害箇所は空洞化している土台もありました。
食害の進行状況としては、これ以上進むと構造的に弱くなってしまうギリギリのところでした。
これ以上、食害が進んでしまうと新たに土台の補強や、場合によっては土台の入れ替え工事が必要になり相当な費用が掛かってしまうことも。
シロアリの食害にあってしまうと、建物が構造的に弱くなってしまうことはもちろんなのですが、土台そのものを入れ替える場合、その土台に絡む根太やフローリング、壁なども壊さなければならいこともあり、数十万から数百万円の費用がかかることもあるのです。
シロアリの予防工事を実施することは、結果として将来的な費用の支出を抑える事にもつながりますので、定期的な床下の点検やシロアリの予防工事は必須だと考えています。
床下調査
基礎コンクリートにシロアリの蟻道と土台への食害
土壌から縦に基礎を伝い蟻道が上がり土台の食害箇所へ更に横方向にも蟻道がのびていました。
簡単にドライバーが刺さってしまうほど食害が進行していました。
玄関周りにも蟻道を確認
シロアリ対策工事の施工風景
点検口養生
点検口が台所にあるため床下のホコリなどを防ぐためしっかり養生します。
床下での作業風景
食害箇所への穿孔注入処理
シロアリによる食害範囲が広い為、ノズルを差し込んだところ以外からも薬剤があふれ出てきます。
木部及び土壌への散布
床上で作業風景
玄関コンクリートスラブ処理
これは振動ドリルでの穴あけの様子ですが、築年数がある程度すすんだ玄関タイルは割ってしまうと同じものが揃えられないので、私の中では一番緊張する作業です。
とは言え、このお宅のように玄関周りは特にシロアリによる食害の被害にあいやすい部分でもあるのでこのコンクリートスラブ処理は欠かせません。
終わりに
今日の作業は午前9時に現場に到着し13時ごろには作業を終えました。
被害が多い場合などを除きシロア対策工事だけであれば半日で終えることが多いのでリフォーム工事のように長期間人の出入りがあるわけではないので、家の方の負担も少なく住むと思います。
他の施工メニューが絡んだりすると数日にわたり出入りさせて頂く事もありますが、シロクリーンでは出来るだけ施工によってお客様の負担にならないよう迅速に作業することを心掛けています。
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