基礎ひび割れと地震対策 築15年木造 茨城県水戸市 

地震対策
基礎補強 アラミド繊維

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アラミド繊維シート連続繊維補修・補強


今日の施工記事は、依頼をいただいたシロアリの点検の際に基礎にひび割れを発見し基礎工事をご案内したお宅の記事です。

まだ築15年と築年数は浅いものの断面が見えるほど基礎のヒビ割れが5ヶ所あり、基礎の表面を見る限りそれほど中性化によって劣化しているようには見えませんでした。

コンクリートの劣化メカニズムをざーーーっくり簡単に説明します。
基礎に使われているコンクリートはアルカリ性です。
コンクリートの劣化はそのアルカリ性が酸性に変化する、侵されていく・・簡単に言うとこんな感じです。
ではなぜそのようなことが起きるのか、それはコンクリートが空気や水気にさらされることで反応し、コンクリート中のカルシウムに似た成分が外に溶け出してしまうことで、強度が落ちてしまいます。人間でいうと骨粗鬆症みたいな感じですね。
ひび割れは、単純に上からの荷重で発生することもありますが、上記劣化により強度が弱まりひび割れが発生します。
怖いのはここからなんですね・・・ひび割れが発生すると今度は内部まで空気に触れることになり更に劣化速度が速まり、内部の鉄筋が錆びることで、内部からコンクリートを押し出す力が加わり、ある時ボロッと崩れてしまうのです。ここまでくるとほぼ確実に建物に何かしらの障害が発生します。

基礎補強 施工の様子

湿気により若干劣化はしていますが、表面がざらざらするほどではない状態ですね。
建物の構造上、荷重のバランスが悪いところが割れた、そんな印象でした。

今回はひび割れが発生している基礎のラインが同じなのでまずその周辺15メートルほどを補強し、そのほかの部分は劣化しているわけではないので毎年のしっかり点検し必要に応じ施工を実施します。
おそらく10年くらいはほかの箇所にひび割れは発生しないだろうと思います。

施工前

施工前

基礎表面の清掃&ウレタン樹脂主剤1回目

まず作業の準備として、基礎の表面をブラシなどでほこりや汚れを落とします。
エポキシ樹脂主剤の場合プライマー塗り付けがあるのですが、ウレタン樹脂主剤はそれがいらないの上、主剤はローラーで塗れるようになったのでかなり工期が短縮できるようになりました。
なので開発段階の最初は、単価も安くできるかなと思っていましたが・・・とんだ見当違いでした。むしろ、材料代が思った以上に高く、原価率は上がり短縮できる人件費と差し引きするとエポキシ樹脂の主剤より利益が減るなんて落ちでした。
工期が短くなればスタッフの負担が減り、お客様の負担も減るので悪いことではないんですが、世の中そこまで甘くはなかったです💦

ウレタン樹脂主剤1回目

アラミド繊維の貼り付け

ここの作業のポイントは、主剤の表面がまだベタベタして乾く前に素早くアラミド繊維を張り付けることです。脱泡ローラーという空気を抜くための道具を使いアラミド繊維を上から押さえつけ空気を抜き繊維に主剤が浸透するようにします。

アラミド繊維貼り付け

アラミド繊維貼り付け

ウレタン樹脂主剤2回目塗り

最後に1回目と同じ主剤をさらに塗り重ねて作業完了です。

2回目塗り 施工途中

主剤2回目塗り

仕上がり

はいできました!
やはりコンクリート表面が綺麗だと仕上がりもきれいです。
アレルギーが出てしまうスタッフの事を考えればすべてこの材料に変更したいところですが、基礎表面に凹凸がある場合や段差が多い場合、仕上がり上どうしてもエポキシ樹脂の主剤を使いたいこともありますので、使う材料は契約前にどの材料をなぜ使うのかしっかり説明します。

作業完了

作業完了

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