【地震対策】ホールダウン金物取付工事(埼玉県桶川市)

ホールダウン金物の取り付けホールダウン金物

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本日は、埼玉県桶川市ににある木造・築31年のお客様宅にて、地震発生時に起こる柱のほぞ抜け対策の工事をしてきました。

柱のほぞ抜けとは?

阪神淡路大震災では、建物の倒壊により多くの尊い命が奪われてしましましたが、木造住宅の倒壊の原因は柱のほぞ抜けが7割を占めます。
柱のほぞ抜けは、地震発生時に地震の揺れによって建物が大きくネジレゆがんでしまう際や、直下型の地震で突き上げられ土台から柱が抜けてしまう現象です。

阪神淡路大震災の特徴は、木造2階建ての住宅の倒壊が多く、構造計算がされホールダウン金物が取り付けられた木造3階建ての住宅の倒壊はほとんどありませんでした。

2000年6月(平成12年)に建築基準法が改正され2000年6月(平成12年)以降の建物には内付けのホールダウン金物(柱のホゾ抜け防止金物)の取付けがされていますが、2000年6月(平成12年)以前の木造2階建て住宅にはほとんど取り付けられていません。
その為、阪神淡路大震災では木造2階建ての木造住宅の倒壊が多かったのです。
ホールダウン金物は、基礎コンクリートと建物を結合し、柱のほぞ抜けを防止する事ための金物です。

 

作業内容の紹介【ホールダウン金物の取り付け】

1.施工前写真

2.取付位置の確認作業

基礎コンクリートの厚み、壁の厚みを計測し、柱の位置、土台の位置を正確に把握するのは、確実な取り付けをするためのとても大切な確認作業です。
↓基礎コンクリートの厚みを計測
基礎コンクリートの厚みを計測

↓壁の厚みを計測
壁の厚みを計測

 

3.取り付けの為のマーキング作業

簡単な作業に見えますが、少しでも正確な位置から取り付けがずれてしまうとホールダウン金物の性能をフルに発揮できないばかりでなく、見た目の美しさも
損なわれてしまうので、けっして気の抜けない作業です。
↓正確に取り付ける為に水平器を使い取り付け位置を決定する
取付位置の確認

↓穴のふちに沿って丁寧にマーキング
マーキング作業

4.穴あけ作業

穴あけ作業では、穴をあけた部分への後処理もしっかり行います。
↓基礎コンクリートへ穴あけ
基礎コンクリートへ穴あけ

↓ワイヤブラシで穴内部表面の粉を削り、更に粉をかき出します
穴あけ後処理1

↓柱に穴あけ
柱に穴あけ

↓穴をあけた部分に防腐剤を適量注入
防腐剤の注入

5.アンカーボルトの打ち込み及び金物の固定

↓基礎コンクリートにアンカーを打ち込みますアンカーボルトの打ち込み

↓アンカーにボルトを差し込みます
アンカーにボルトを差し込み

↓先に基礎コンクリート部分を固定します
固定2
固定1

↓防水の為、コーキングをボルトにつける
ボルトにコーキング

↓壁(柱)にコーキング処理したボルトを打ち込みしっかり固定する
ボルトの打ち込み

6.カバーの取り付け

↓カバーの取り付け
カバーの取り付け

7.施工完了

カバーの取り付け

終わりに

このお宅は既存のお客様で、既に昨日紹介した「基礎コンクリートの補強工事」を施工済みで更なる地震対策の要望を受け、今回ホールダウン金物の取り付けを提案させていただきました。
いつも温かく我々を迎えてくれるお客様なのですが、いつものように「ありがとう」と言っていただけたこともとても嬉しかったですが、ポツリと「これで安心ね」言い、安堵されていた表情が印象的でした。
普段は、お客様のなかなか目の届かない床下での作業が多く、作業内容やその効果について細かく説明し、少しでも安心していただけるよう心掛けてはいましたが、今回ホールダウン金物の取り付けのように目に見える部分の作業だったせいか完了報告をする前にすでに安心されていた様子を目の当たりにし、改めて普段の床下での作業の際、お客様の目の届かない場所だからこそ、よりお客様に安心していただく為に説明をしなければならないなと感じました。
なおシロクリーンでは、施工完了後数日以内に施工保証書などの書類とともに施工の状況を把握していただく為に施工写真もお渡ししております。

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